「ノスティミア」はギリシャ語で「美味しい」を表す言葉です。
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ギリシャのオリーブオイル

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「食こそ薬なり」〜ヒポクラテス

オリーブの実1960年に7カ国を対象にした研究を始めたとき、アンセル・キーズ博士の頭にはギリシャ古代医学の父のこの言葉があったようです。博士は7つの国(フィンランド、アメリカ、オランダ、イタリア、ユーゴスラビア、日本そしてギリシャ)から研究対象の集団を選びました。
これらの集団についての医学的な観察を通じて、博士は人間の食習慣と生活様式が心臓・血管の疾患の発生率に大いに関わることを証明しようとしたのです。10年後および15年後に発表された結果は驚くべきものでした。
ギリシャの人々のグループでは冠状動脈性心臓疾患による死亡率が著しく低く、平均寿命もひじょうに高かったのです。注目すべきは冠状動脈性心臓疾患で亡くなっている人がギリシャでは1万人につきたった9人であるのに対し、他の地中海の国々(イタリア・ユーゴスラビア)では同じ1万人について184人もいるということです。

キーズ博士は、この驚くべき結果は主に古代のギリシャ文明から生活様式を受けついできたギリシャ人の食生活に起因すると考えました。
博士は、ギリシャ人は多くの豆類、果物を摂り、肉の摂取は他の隣国の人々より非常に少な目であることを発見し、おそらくこのことがオリーブオイルを大量に摂取することとあいまって、上記の結果を説明できると考えたのです。 そこで博士は、シリアル、野菜、果物、野草、少量の肉、大量の魚、チーズ、少量のワイン、そして最も重要なものとしてオリーブオイルを、ギリシャの食事法と定義しました。 この食事法が普遍的に「健康な栄養摂取」と同意語になり、1986年には疫学者のヘンリー・ブラックバーンがこれを強調しました。

フランスのセゼ・レナード博士はキーズ博士の研究をもとにして着想し、「地中海式」と名づけた食事法を最初の心臓発作をすでに起こしたことのある患者に勧めました。この食事法はギリシャの栄養学的な習慣を取り入れたものであり、レナード博士が働いていたフランスのリヨンで試みられました。27ヶ月間に渡って医学的観察がなされ、その結果は先の7カ国についての研究と同様に驚くべきもので、1995年には医学会で最も権威のある専門誌「LANCET」で発表されました。
心臓・血管の疾患がより少なかったのは、油分を控えたり植物油を与えられた患者ではなく、「ギリシャ式」食事法を与えられていた患者たちのほうだったのです。
特筆すべき事実は、ギリシャ式の食事法を実行した人のうち心臓発作で死亡したのは3人だったのに対し、他のグループでは16人が亡くなっていることです。つまり、ギリシャ式の食事をした人々では死亡率は77%も低くなっているのです。死には至らなかった心臓発作を起こしたのは他のグループでは38人でしたが、ギリシャ式食事のグループでは8人でした(74%低くなっています)。その他の原因による死亡もギリシャ式食事のグループでは70%も低かったのです。

ギリシャ式食生活の優秀性は、オリーブオイルの抗酸化性、つまりその様々な成分がプラスの相互作用を持ち、その要素の多くが抗酸化の働きを持っていることに起因するようです。ベジタブル・オイルの多価不飽和脂肪酸はもっと容易に酸化し、オイルを不健康なものにしてしまいます。

1977年3月、パリで行われた心臓病学会でのスピーチでのセゼ・レナード博士の言葉にこのようなものがありました。
「たくさんのパン、野菜、そして果物。飽和脂肪は少な目。食事とともに適当な量のワインの消費。これは母なる自然の与えてくれた教訓、つまり私たちの文明のゆりかごであったギリシャの人々のような恩恵を受けた国民によって提供された英知である」

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