Greek Fig ギリシャのいちじく
ギリシャ人にとってのいちじく。
ギリシャ人にとっていちじくは特別で一年を通して楽しむものです。
聖書に書かれているアダムとイヴの物語では、禁断の果実を口にした2人が裸でいるのに気づき、いちじくの葉で体を隠したとされています。また、考古学的にも紀元前5000年の遺跡に『いちじくの種』が見つかっていることから、いちじくがフルーツの中で初めて保存食用に加工されたと考えられています。このことから、古代からギリシャではいちじくが楽しまれていたことが分かります。
紀元前636-559年にアテネの地域を統治していたソロン(Solon)はいちじくの消費を国内だけとし、輸出を禁止しました。また、いちじくを盗んだ者は重い処罰を化す法律を作るほど、ギリシャ人にとっていちじくは特別で大切なものでした。
また、ザクロと同様、たくさんの種をもつ果実のため、昔から豊かさと繁栄を象徴する果物とされてきました。
エヴィア島 キミ
エヴィア島はクレタ島につぎ、ギリシャで2番目に大きい島です。
古代時代に強い勢力を持っていたエヴィア島は、最も重要だったイタリア カンパーニャを含めた西の地域に植民地をつくりました。
エヴィアの人々は紀元前750年にその支配していた土地へ向かい、英語アルファベットを広め、その後現地の人々によって多少変更されラテン文字が生み出されました。
キミはエヴィア島東部に位置する村で、かつてはたくさんの人々がキミにある港を使って島を訪れていました。水源に恵まれた自然豊かな村で、標高200mの高さからは美しいエーゲ海のパノラマビューを楽しめます。そのため、別名「エーゲ海のバルコニー」とも呼ばれています。
アスカダいちじくの作り方
キミのいちじくはPDO(原産地呼称)を取得しています。
とても薄い緑色の果皮を持ち、果実は赤く強い甘みを持ちます。
8月末から9月頭にかけて成熟し、一年中楽しめるように代々伝わる方法で乾燥いちじくがつくられます。
完熟したいちじくは8月後半に丁寧に手摘みで収穫されます。
古くからキミで伝統的に伝わっている方法に則り
収穫したいちじくの茎をハサミで切り、半分に割ります。
半分に割ることによって中身が虫食いしていないことを確かめます。
半分に割ったいちじくはその後天日干しされ、
地中海の日差しを十分に吸収します。
完全に天日干しされた後、2つの半分にされたいちじくの中身を合わせてぴったりと密着させます。このようにして、現地の方言でこの工程全てを指す「アスカダ」いちじくがつくられるのです。
生産者の紹介:アスカダファーム
エーゲ海を一望できる自然豊かなキミは、ギリシャで2番目に大きなエヴィア島の中心部に位置します。
アンドロニャ村に近いメラス川のそばでは、ギリシャで唯一、繊細な果皮をもち、果物本来のおいしさを味わえるイチジクの木が存在します。これらは有機栽培され、その果皮はとても繊細であるゆえ、すぐ近くのアテネまで摘みたてのいちじくを持っていくだけでダメージを受けやすく、そのためそれらはキミに何世紀にもわたって続く伝統的なユニークな方法で乾燥されます。
この地でしか栽培されないプレミアムなオーガニックいちじくから造られる製品は、全て手作業で生産され、彼らの独創的なアイデアと伝統が融合された商品となっています。